江戸呑み……むつみ(浅草象潟)

■江戸東京…敬意を表する先輩同輩が営む名店

■ むつみ(浅草象潟

 

日本滞在最終日、成田午後6時発のフライトを利用するため朝のうちに空港へ行き100キロ近い荷物を預けチェックイン完了。その後スカイライナーで上野に戻り叔父と待ち合わせ浅草の「三岩」で一杯。空港に戻るまでまだ時間もあることだし、もう一件行こうということになり釜飯「むつみ」へ。三岩のあるすしや通りから六区ひさご通りアーケードを抜け言問通りを渡る。浅草象潟町、現在の浅草3丁目…俗に観音裏と呼ばれる一帯、料亭「婦志多」を右に見ながらもう少し進むと同じく右側に浅草見番、その真裏に釜飯「むつみ」。釜飯屋といいながらも酒肴が充実しており、また昼間から通しで営業しているため浅草で昼呑みする際たいへん重宝する店である。予約をしていないので一杯であれば近所の蕎麦屋「弁天」へ行こうと思うも幸い一階の座敷に座ることができた。

 三岩ですでにやってきているので今更ビールもないと思い河豚のヒレ酒を頼む。突き出しは中華茎わかめのようなもの、肴にマグロ刺し・海老えび真薯揚げ・河豚唐揚げ・ワカサギの唐揚げを注文。叔父が揚げ物好きゆえ三品も頼んでしまったが、一人呑みと違って二人でシェアしながら色々食べるのが良い。また釜飯は炊き上がりまで時間がかかるというので、今のうちに〆の蟹釜飯を合わせて注文しておく。

 ヒレ酒をチビチビやりながら鮪の刺身を頬張る、旨い。鮪は新鮮かつ一切れの取り方が大きく食べ応えがある。また背の赤身と限りなく中トロに近い部分と二種類が盛られており違った味が楽しめるのがいい。酒の替わりをもらう…菊正宗の燗を熱めにつけてもらいもう一杯ヒレ酒を楽しむ。程なくワカサギの唐揚げと河豚の唐揚げが運ばれる。冬を感じさせる揚げ物の一品であるがレモンを搾って食べればどちらも旨い。酒の替わりをもらう、菊正宗を温めで…。海老真薯揚げが運ばれる。これはカウンター割烹や小割烹で呑む時の定番で、こういうしっかりとした料理を出す下町のお店は何とも粋でついつい足を運んでしまう。他の料理の例に漏れず海老真薯揚げも旨い。

菊正宗をもう一本追加し全て食べ終わったとこで蟹釜飯が運ばれる。釜のふたを開けると一面の蟹の赤に三つ葉の緑が映え彩りが非常に奇麗な釜飯である。胡瓜と蕪の新香が添えられている。茶碗に取り分け食べる、旨い。普段炭水化物ダイエットをしているため米の飯はあまり食べないようにしているが、日本に来た時ぐらいは…とついつい完食してしまった。時刻は3時過ぎ、あまり旨いものばかり食べていると帰るのが嫌になってしまうが仕方がない、そろそろ行かないと飛行機に遅れてしまう。勘定を済ませタクシーで上野へ行き叔父と別れる。スカイライナーで成田空港へ。


■むつみ(浅草象潟)

 

東京都台東区浅草3丁目32–4

03−3874−0600